先日はご多忙の中、私のためにお見合いの席をおつくりいただきありがとうございました。
心からお礼申し上げます。
○○様（見合い相手）は大変明るい方で私の理想のような方でした。ただ結婚後数年以内に、ご実家の長野県に戻られ、キャベツ農家を継がれるとのことで、少々考え込んでしまいました。
ご存知の通り、私は大阪生まれの大阪育ちで、サラリーマンの過程で育って参りました。畑仕事などの経験もほとんどない都会っ子の私が、見知らぬ土地で、農家の嫁としてきちんとやっていけるのか。それを考えますと今後、お付き合いを続けていく自信がどうも持てません。
よい方をご紹介いただきましたが、この話はなかったことにしていただければ幸いでございます。
せっかくのご厚情を無にしてしまい心よりお詫び申し上げます。お手数をおかけいたしますが先様にはよろしくおとりなし下さい。
○年○月〇日
○○（送り主の名前）
○○様（仲人の名前）
◆ポイント◆ お見合いでは、はじめから結婚後のライフスタイルなどをある程度、提示しておくのが一般的です。例えば、子供が欲しい、家業を一緒に継いで欲しい、親と同居して欲しいなど、恋愛結婚では、しっかりと話し合わないようなことも話しておくことが多いです。ですから、ある意味、相手の求めている結婚観がわかりやすいという長所がお見合い結婚にあります。
今回の文例でも結婚前に「キャベツ農家を継ぐ」という、男性側の結婚後の生活プランがわかったので、女性の方も結婚前にきちんと意思表示ができました。
もし、「ドナルド・トランプ」のようにアメリカ大統領選挙に出馬するけどついてきてくれますか、なんてことを言われたらなんて返事すればいいんでしょうかね？しかも、本当に大統領になっちゃたら、次の日から貴方はファーストレディー！
