文例1
親が子供に代わって断る場合 (仕事を理由に)
このたびは娘○○の縁談につき、温かな御配慮をいただきまして本当にありがとうございます。
このたびのお見合いは、またとない結構なお話ですが、本人は仕事に専念したいので、結婚はまだ考えられないと申しております。親といたしましては身を固めてもらいたいのは山々ですが、こればかりは本人の意思次第ですので、致し方ありません。
せっかくこのような御良縁をお世話いただきましたのに、本当に申し訳ございません。お話を進めていただいてからお断りするのは失礼ですので、今回のお話は白紙に戻していただきたいと存じます。
先方にもよろしくお取り計らいくださいますよう、お願い申し上げます。
これに懲りずに今後ともお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
末筆ながらますますの御多幸のほどお祈り申し上げます。
文例2
親が子供に代わって断る場合 (独身でいたい)
先日はお便りありがとうございました。
娘のために親身になっていただきとてもうれしかったです。
お相手の方も大変ご立派な方で私たちにはもったいないようなお話と存じますが、なにぶんにも
本人が当面は独身でいたいと固辞しております。
誠に勝手ではございますが、このたびのお話はご辞退させていただきたく、万事おとりなしのほど、何卒よろしくお願いいたします。
せっかくのお心遣いにお応えできずに申し訳ございません。
まずは。お詫びかたがたお返事申し上げます。
文例3
死別後の再婚を断る場合
先日はお便りありがとうございました。
私のために親身になっていただきとてもうれしかったです。この件に関して、私なりに熟考したのですが、やはり今回のお話はお断りさせていただきます。もちろん、お相手の方に不足があるわけではありません。
これからどんどん成長していく子供たちを私一人で育てていくことは経済的にも精神的にも並大抵のことではないはずです。父親になってくれる方がいれば子供たちも私にとってもどれほど力強いことでしょう。それでも、私はこの子たちの父親は○○さんだけだと思ってしまうのです。
わがままいって申し訳ないのですが、そんなわけで送っていただいたお写真をいったんお返しします。
もしも、すでに先方様に私のことをお話になっているようでしたら、○○様からよろしくおとりなしください。
せっかくのご厚情を無にしてしまい本当に申し訳ございません。
文例4
男性から断る場合
先日はお便りありがとうございました。
僕のために親身になっていただきとてもうれしかったです。
この件に関して、僕なりに熟考したのですが、やはり今回のお話はお断りさせていただきます。
もちろん、お相手の方に不足があるわけではありません。
でも、いま会社で責任のある仕事を任されたばかりで、どうしても結婚を考える気持ちになれないのです。
わがままいって申し訳ないのですが、そんなわけで送っていただいたお写真をいったんお返しします。
もしも、すでに先方様に僕のことをお話になっているようでしたら、おばさんからよろしくおとりなしください。
せっかくのご厚情を無にしてしまいごめんなさい。
文例5
女性から断る場合
先日はお手紙ありがとうございました。
私のために親身になっていただきとてもうれしかったです。
この件に関して、私なりに熟考したのですが、やはり今回のお話はお断りさせていただきます。
もちろん、お相手の方に不足があるわけではありません。
でも、いま会社で責任のある仕事を任されたばかりで、どうしても結婚を考える気持ちになれないのです。
わがままいって申し訳ないのですが、そんなわけで送っていただいたお写真をいったんお返しします。
もしも、すでに先方様に私のことをお話になっているようでしたら、おばさんからよろしくおとりなしください。
せっかくのご厚情を無にしてしまいごめんなさい。
文例6
お世話になっている人や身内などの断りにくい人からの紹介を断りたい
先日はお便りありがとうございました。
私のために親身になっていただきとてもうれしかったです。
仰せの通り私もいつの間にやら、適齢期を迎えてしまいました。両親にもそろそろ嫁に行けと言われます。
そんなわけでおばさまからのお便りも有難く読ませていただいた次第です。
お相手も立派な方で私にはもったいないくらいの方です。でも、やっぱり今は期待にお応えできそうもありません。
またそんなことをいってと呆れられてしまいそうですが、私には今は仕事のことしか考えられないのです。
おばさまもご存じのとおり、この仕事は私がずっと昔からやりたかった仕事で、ここへ来るまでの道のりは容易なものではありませんでした。
今の私にとって、この仕事はかけがえがなく、結婚と仕事どちらを取るのかと聞かれれば、間違いなく仕事と即答するとおもいます。それほど私は仕事に夢中なのです。
とはいっても、その内、私も家庭が持ちたいという気が起るかもしれません。そのときはどうかよろしくお願いいたします。
せっかくのご厚情を無にしてしまいごめんなさい。