拝啓 厳寒の候となりましたが、みなさまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
先般、私共○○○○(男性氏名)と○○○○○(女性氏名)は、○○○○(仲人男性氏)ご夫婦のお世話により婚約いたしましたが、このたび余儀ない事情から解消のやむなきに至りました。
心から祝福していただいたみなさまには甚だ申し訳なく存じますが、どうかお許しください。
なお、今後とも変わらぬご厚誼のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
平成○○年○月〇日
○○○○(男性氏名)
○○○○○(女性氏名)
◆文例2◆
前略 突然のご報告、誠に申し訳なく存じます。
結婚披露宴のご案内を差し上げておりました私どもですが、このたび余儀ない事情により、婚約を解消することといたしました。
温かい祝福のお言葉をいただいておきながらこのような事態になりましたことは、私どもの不徳の致すところであり深く反省しております。
今後の人生を誠心誠意努力いたす所存でございますので、何卒ご理解くださいますよう伏してお願い申し上げます。
○○様より賜りましたご厚情に背く行為に深くお詫び申し上げますとともに、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
取り急ぎお詫びとご報告申し上げます。
かしこ
平成○○年○月〇日
○○○○(男性氏名)
○○○○○(女性氏名)
◆文例3◆
冠省 突然のご報告、お許しください。
初秋のころ婚約成立のご報告を差し上げておりましたが、このたびやむを得ぬ事情により、婚約を解消することになりました。
温かいお祝いのお言葉をいただいたにも関わらず、皆様のご厚意にお応えすることができませんことを、心苦しく感じております。
二人で十分に話し合い、お互い納得したうえでの結論でございますので、どうぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
今一度お互いの人生を見直し、恥じることのないよう努力してまいりますので、今後とも変わらぬお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。
草々
平成○○年○月〇日
○○○○(男性氏名)
○○○○○(女性氏名)
◆ここがポイント◆
めでたく婚約までたどり着いたお二人でも、何かしらの理由で関係がこじれ婚約を解消しなければならないという事態を招くこともあります。
婚約の報告を書面や電話などで親族、友人などに伝えていた場合は、できるだけ迅速に婚約解消の手紙を出しましょう。
すでに婚約のお祝いなどをいただいている場合は、その旨を心を込めて謝ります。お祝いなどを返す必要はありません。
◆婚約を解消できる正当な理由ってなあに?◆
一般的に婚約を解消するためには正当な理由が無いといけません。では、一方的に婚約を解消できる正当な理由とはどのようなものでしょうか。
①婚約中に相手が他の異性と関係をもっていた
②履歴、家族関係などを偽っていた
③悪性の性病疾患だった
④犯罪歴があったのに隠していた
⑤相手が再起不能の傷病を負って正常な結婚生活が送れなくなった
以上のような場合、通常一方的に婚約破棄することが出来ます。