会社関係、取引先に出す場合
◆文例1◆
拝啓 歳末の候、○○部(送り先)の皆様には益々お元気にてご活躍の趣、お喜び申し上げます。いつも格別のご懇情を賜り、心から感謝しております。
このたびは、この上ないお歳暮のお品物をお贈りいただきありがとうございました。平素、お世話になっております上に、このようなご厚志を頂戴し、大変恐縮しております。
まだまだ寒い日が続きますので、みなさまのご健勝と貴社のさらなるご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
敬白
令和○○年〇月〇日
株式会社○○物産
営業部第二課長 ○○○○○
○○株式会社
製造部長 ○○○○○様
◆文例2◆
拝啓 時下ますます清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびははご丁寧にも結構な品をご寄贈賜り、芳情まことにありがたく厚くお礼申し上げます。今後とも何卒ご交誼のほどお願い申し上げます。
まずはとりあえず、お礼申し上げます。
敬具
令和○○年〇月〇日
株式会社○○商事
営業部第二課長 ○○○○○
○○株式会社
製造部長 ○○○○○様
プライベート・ビジネス兼用の文例
◆文例1◆
拝啓 今年も残すところわずかとなりました。毎日お忙しくお過ごしのことと存じます。
このたびは、結構な○○をご恵贈いただき、まことにありがとうございました。平素、お世話になっております上に、このようなご厚志を頂戴し、大変恐縮しております。心からお礼申し上げます。
敬具
お礼状を出すベストなタイミングとは?
お礼状はその性質上、届いたらすぐに出すようにしますが。特に仕事関係でいただいたお歳暮の場合は迅速に出すようにします。お中元やお歳暮は毎年のことですし、日付も決まっていますので、つきあいの多い方などは前もって準備しておくといいかもしれませんね。
ちなみにお歳暮は感謝の気持ちを込めて贈るものですので、お祝い事を慎む「喪中」の場合も関係なく贈りあうことができます。お歳暮やお中元などはつい、お祝いごとのカテゴリーに分類してしまいがちですが、そうではないんですね。喪中の際にお歳暮が送られてきた場合でも、決して無礼なことではないということを覚えておくといいかもしれません。
お歳暮を贈る際の送り状の書き方は?
◆文例1◆
拝啓 年内余白も少なくなり、寒さも一段と加わってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
○○さんも高校に進学され、陸上部で活躍されていると伺いました。お楽しみですね。
私どももお陰様で大病もせず、変わらず元気に過ごしております。
本日、別便にて粗酒をお送りいたしました。お歳暮のおしるしでございますが、ご笑納いただければ幸いです。
年末ご多忙の折、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
敬具
お歳暮を贈る際に気を付けることは?
11月中旬ごろになるとデパートのお歳暮売場もぐっと活気が出て、歳末の気分が高まりますね。お歳暮商戦も年々早まっていますが、若い世代ではお歳暮を贈る文化も薄れてきているとか。不景気の昨今、お付き合いもついせちがらくなってしましますね。
そうはいってもまだまだ何かしら贈っている方の割合の方が多いのが実情です。お歳暮を贈る際に気を付けるポイントはどのようなものでしょうか?
まず、基本的なことですが、突然、お歳暮が届くと受け取る方が驚いてしまわれるかもしれません。品物を贈る場合は別便でもかまわないのでこのように送り状を贈るのがマナーとされています。
親しい間柄の方に贈る場合は、送り状は省略してもかまいませんが、一筆メッセージがある方が、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
また、お歳暮はお世話になった方や仕事でつきあいのある方に日頃の感謝の気持ちを込めて贈る贈り物です。
のしには「お歳暮」もしくは「御歳暮」と記し、一般的に12月10日頃〜12月20日にまでに相手に届くように贈ることとされています。
出しそびれっちゃた場合は?
もし、出し忘れなどでそれ以降に送る場合は「御年賀」として贈るようにします。
ちなみにお歳暮は感謝の気持ちを込めて贈るものですので、お祝い事を慎む「喪中」の場合も関係なく贈りあうことができます。
お歳暮が届いても、特に品物を返す必要はありませんが、お礼状は必ず送るようにしましょう。礼状を送ることで、相手の方に品物が無事届いたとこが伝わりますので、できるだけ早めに出します。