成功する!バザーの案内文の書き方
平成〇年〇月〇日
鶴見町内会のみなさまへ
鶴見町内会 婦人部
会長 森本 瞳
歳末助け合いバザーへのご協力の案内
菊花の薫り高い季節となりました。みなさまには益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃は町内会ならびに町内婦人会の活動にご理解とご協力をいただき、まことにありがとうございます。
さて、毎年恒例になっております婦人会主催の「歳末助け合いバザー」を今年も開催する運びとなりました。
つきましてはご家庭に不要なお品がございましたら、ご提供いただけますようお願い申し上げます。
バザーの売上金は全額、東部地震の被災地に寄付させていただきます。
何かと忙しい時期ではございますが、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
バザー提供品受付日時 11月30日(日曜日)午前10時から午後3時まで
会場 鶴見町公民館
【取扱い品目】未使用の日用雑貨(洗剤・タオル・食器など)
未開封の食料品(調味料・缶詰など)生鮮食品をのぞく
衣類
電化製品
ハンドメイド雑貨
バザー成功のカギは、事前の準備力!
地域の小さな行事とあなどるなかれ。せっかくバザーを開催するならやっぱり成功させたいものです。
地域の活性化、被災地への寄付、集会所の修繕費など、売上金の使用目的が決まっているなら、ぜひ、売り上げ目標もはじめにしっかりと決めてそれに向かって計画的に準備をすすめましょう。
流行っているリサイクルショップほど、よく商品を買い取っているというデータがありますが、これは少し考えれば当然のことですよね。リサイクルショップにとって商品を買い取ること=仕入ですので、たくさん仕入れている=商品がよく循環している(つまり、流行っている)という図式になります。
眠っているお宝を見逃さない!不用品の集め方
そういうわけで、せっかくのたのしいバザーも売る物がないとはじまりません。効率よく、良品を集めるためには、まず、バザー出品品の受付場所と受付日時をたくさんの人に周知してもらう必要があります。
出品品の受付場所は、公民館や、児童館などできるだけみんなが集まりやすい場所に設定すること。そして可能な限り受付時間を長くすることが、重要です。
地域の公民館に大きな段ボールなどを設置して不用品を入れてもらうボックスにすると効率よく品物が集められます。
また、ご高齢の方などで不用品はあるけれど自分一人では持っていかれないという方がいらしたら、軽トラックなどで引き取りに行くのもひとつの手段です。
不用品の処分はご高齢になればとても大変なもの。それを無料で引き取ってもらえるならば喜ばれること間違いないでしょう。また、まだ使えるようなものでしたら、格安で購入できた方にも喜ばれ、バザーの収益も上がり、一石三鳥というところでしょうか。
売り上げだけじゃない!バザーのメリットとは
バザーを行うメリットはもちろん、金銭的なものだけではありません。バザーを行う過程で生まれる地域のコミュニケーションこそがバザー本来のメリットです。
ご近所の付き合いが希薄になっている昨今で、このような形で地域につながりが出来るのは大変有益なことだと思います。
「引き取りに行きますので、よかったら声をかけて下さいね」と、ご近所の方たちに伝えておいてもらったり、回覧板に記載しておくと、「そういえば、あんなのがあったかな?」と出品してくださる方も増えるかもしれませんね。
バザーで人気の品物ベスト5!
1、ベビー・子供服(幼稚園の制服や七五三の着物なども人気です)
2、食器(古い引き出物などセットなどで残っていることが多いです)
3、家電(炊飯器やラジカセ、ホームベーカリーなど)
4、書籍(絵本や学習参考書、漫画など子供さん向けのものなど)
5、タオル(贈答品としてもらって使っていないことが多い品です)
バザーを開催するときに必要なものは?
- レジャーシート・・・・・・地域の人に声をかける
- 商品台になる机など・・・・公民館や学習塾に声をかける
- 買ったものを入れる袋・・・マイバックの持参を促す・地域の人に声をかけて集める
- 筆記用具・セロテープ・付箋・ハサミ・メジャー・ガムテープ・養生テープ・紐・マスキングテープ・ゴミ袋など
- 台車・・・・・・・・・・・地域の人に声をかける
- ダンボール・・・・・・・・スーパー、薬局などで手に入れる
- おつり・・・・・・・・・・両替してプラスチックのボックスなどで管理する
- 食器などを入れる緩衝材・新聞紙・・・・・・地域の人に声をかける
- 拡声器・・・・・・・・・・・公民館や学校に声をかける
必要なものはできるだけ、買わない
バザーを開催するにあたって必要なものは、売るものだけではありません。備品や梱包資材など必要になってくるものは結構あります。自治会などで所有している場合はそれを利用しますが、ない場合は購入するのではなく、できるだけ地域のみなさんに協力をあおぐようにしましょう。
また片付けの際のトラブルを避けるため、事前に誰が何を持ってきてくれたかということをノートの記載しておきましょう。
ノートには貸出してくれた方の名前、貸出してくれたものの名前、返却済みかどうかを記載しておきます。このようにノートに記載しておけば、返した返してないというトラブルも避けることができますし、翌年、バザーを開催する際も、備品集めの協力を仰ぐのに役に立ちます。
事前の告知が重要なわけ
せっかく準備をしたバザーですが、告知をきちんとしておかないと、あれ?来週だと思っていたわということにもなりかねません。やるからには、大勢の方に参加してもらえるよう、大々的に告知をします。地域のみんなで作り上げるバザーですので、地域にある掲示板はどうどうと使えるはずです。手書きでもコピーでもかまいませんので、ポスターを作ってどんどん掲示させてもらいましょう。
口コミももちろん最大限利用します。地域で影響力のある町会長さんなどにいろいろなイベントで宣伝してもらうように取り計らいましょう。
バザーの告知の仕方
- 回覧板
- 地域の掲示板
- 広報
- チラシ作る
- 当日、チンドン屋さんなどを使う(学生などの有志でやっている方に依頼すれば経費もそれほどかからずに済みます)
売れ残ったものは、どうするか?
自治会などのバザーは大抵、盛況で終わった後は、商品が残らないことがほとんどですが、商品が売れ残ったときのことを考えて事前に始末の仕方を取り決めておくと、後片付けが楽になります。
バザーで売れ残ったものの始末の仕方
- スタッフで分ける
- 持ってきた人が持ち帰る
- 売れ残らないように、早めに値引きをかける
- リサイクルショップなどに持ち込んで、買取金額を寄付に回す
集計はブースごとに細かくつけておく
たいていのバザーは、ハンドメイド品、衣類、食器など数種類のブースに分かれていますので、売り上げの集計はブースごとにきちんとつけておき、最後に合算して集計するようにしましょう。地域のバザーですから売り上げ自体はそう高額になることはないかもしれませんが、1円でもきちんと誤差なく集計することが大切です。
バザー開始前にきちんと値札をつけておき、値引きした際も値引き後の価格を値札に書き込んでおきましょう。値札に付箋を使用する際は、ブースごとに異なる色の付箋にしておけば、何がどれだけ売れたかわかりやすいですよ。
当日は、みんなでとにかく楽しましょう!
事前の準備がきちんと済んでいれば、あとはバザー当日を待つだけ。とは、いっても、当日も実行委員の方はあれこれ細かい作業に追われて大変ですよね。でも、地域のバザーはビジネスではありません。「成功」や「完璧」を目指す必要はないのです。
一番の目的は、地域の皆さんがみんなで仲良く楽しめること。年に数回のことですから失敗やアクシデントはつきものです。その雑さが逆に手作り感や地域行事ならではのあったかさを生み出してくれますので、実行委員の方も、お世話するばかりでなく掘り出し物を見つけて買ってみたり、出店でお茶を楽しんだりと、一緒になって楽しんでみてくださいね。
お世話するばかりでは、タダ働きのような感覚になって、疲れてもうバザーはこりごりという気持ちになってしまいます。たくさん働く実行委員の方々こそ、バザーをめいいっぱい楽しんでくださいね。それが恒例行事を続けていく秘訣だと思います。