拝啓 桜の開花ももうすぐですが、叔父様叔母様にはお変わりなくお元気でお過ごしのことと存じます。
さて、このたびは春友の小学校入学に際し、ご丁寧な祝詞と過分なるお祝いをいただきまして、まことにありがとうございました。いつもながらあたたかいおこころづかいをいただき、恐縮しております。
まずは取り急ぎお礼のみにて失礼をいたします。
敬具
◆文例2◆
お心のこもったお手紙とお祝いをありがとうございました。フランス製の大変立派な色鉛筆のセット、息子もたいへん喜んで、さっそく包みを開けて、入学前からおえかきに夢中です。
いつもながらこまやかなお心遣い、恐縮しております。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。 かしこ
◆文例3◆
花便りのうれしい時期となりましたが、みなさまいかがおすごしでしょうか。
さて、このたびはわたしどもの長女○○の小学校入学に際し、ご丁寧な祝詞と過分なるお祝いをいただきまして、まことにありがとうございました。いつもながらあたたかいおこころづかいをいただき、恐縮しております。
○月〇日、無事入学式を済ませたご報告とあわせ、心ばかりの内祝いの品をお届けいたしますので、どうかお納めください。
みなさまのますますのご健勝をお祈りするとともに、これからも○○の成長を見守ってくださいますようお願い申し上げます。
かしこ
◆ここがポイント◆
入学祝いをいただいたら、なるべくすぐにお礼状を出しましょう。
品物をいただいた場合は、品物の名称を記載し、子供がどのように喜んだかできるだけ具体的に伝えるようにします。
現金をいただいた場合は、そのお金の使い道(これからの使い道)を書くようにします。たとえば、辞典のセットを購入するといったものや、学校生活で必要になる文房具を購入するなど、お祝いの使い道が具体的にイメージできるような文面にすると、お祝いを送った方もお祝いが役に立ったと実感できていいですね。
通常、入学祝いをいただいた場合のお返しは、お礼状だけでかまいません。もし、「内祝い」としてお返しする場合は、いただいた額の三分の一程度の品物をお返しすることが多いです。お返しする品は、お菓子やタオル、ギフトカタログなどが多く選ばれています。
本来、「内祝い」は、お祝いをいただいた・いただかないにかかわらず、おめでたいことがあった家庭が自発的に宴席を設けたり、贈り物を贈る行為を指します。
しかし、現在の「内祝い」は、お祝いをいただいた人に「お返し」の意味合いが強くなり、品を贈るのが一般的になっています。